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小説
ホワイトアウト 若松節朗
- 2009-08-01 (土)
- 劇場映画
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テレビで観た。
思ったよりは面白かった、ような気がする。
良くも悪くも「日本のアクション映画」という感じ。
迫力はどうしたって物足りないけど、一応エンターテインメントとして成り立ってはいる。
映画館で観たらもうちょっとは盛り上がったかも。
あ、でも金を払ってまで観たくはないな。
「上層部は何も分かってなくて、本当に活躍するのは現場の人間」という構図は、「踊る〜」と同じ。
というか、あの署長、活躍しすぎ。
悪ボスが佐藤浩市ということに気付くまで時間がかかった。
あの髪型で色眼鏡やし。
「こんな役で使うなんてもったいない!」という評価も多いみたいで、まぁ僕も同感なんやけど、佐藤浩市じゃなかったらもっとグダグダになってたような気もする。という意味ではナイスキャスティング。
ヘリが落ちるときの「オイオイオイ」って慌てるシーンが良かった(?)です。
織田裕二は……、まぁ良いんじゃないっすか。
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ゲド戦記 宮崎吾朗
- 2006-09-12 (火)
- 劇場映画
| Amazy | |||
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注)けっこうネタバレしてます。
本作への批判が多いのは、恐らくジブリ作品であることと、比較対象が宮崎駿監督であることが大きな原因だろうと考えていたのだけど、どうやら原因はそれ以外にあるようだ。
(もちろんこの二つも大きな要因になってはいるのだけど)
僕の感想を一言で表すと、「食えなくはないパン」。
美味くはないけど、特別不味いというほどでもない。
ただ、とりあえず必要な要素を詰め込んで練り上げました、という雰囲気がアリアリと感じられた。
「レシピ通り作ったら美味しくなるはず」とか思ったのかも知れないけど、色んな要素が色んなところで抜けていて、とても味気なかった。
特に、「つなぎ」がまったく足りていない。
心理描写が弱く、状況描写ばかりでセリフも極めて作業的。
登場人物の感情や思考を読む余裕もないほど、慌ただしく場面が転換されてしまった。
だからパサパサしてるし、素材の味も生きてない。
風味や香りといったものもなく、「どこにでもあるパン」な味しかしなかった。
もっと上映時間が長くなっても良いから、細かい部分をしっかり作るべきだったんじゃないかと思う。
(テルーとアレンが解り合うまでに、時間がかからなさすぎ。あんな簡単にコトが運んだら拍子抜けする)
また、セリフだけを聞いていると流れは続いているのに、映像で観るとかなり時間が進んでいた、というようなことも多々。
(=セリフと映像の時間の流れが合ってない)
少しだけなら気にならないことも、ここまで多いと全体的な違和感がどうしても残る。
たぶん、宮崎吾郎という人はものすごくマジメなんだろう。
きっちりセオリー通りに作ろうとして、それが今回は裏目に出てしまったんだと思う。
ただ、作り手の論理だけではなく、もう少し観客の目線を持ってもらいたかった。
あと、どうしても気になるのは言葉を使い過ぎていること。
表情や仕草だけで充分なことも口に出してしまってるから、説明くさいというか、非常にまどろっこしい。
言葉に頼るから映像面の演出が疎かになったのかも、と思ったりもする。
広告でもプロパガンダでもそうなのだけど、効果を上げるためにはまずターゲットを情緒的に引き込む必要がある。
そうしないと共感を得ることはまずできないし、どんなメッセージも相手には届きにくい。
その点、今作は全てにおいて言葉を用いている(ように見える)ために、こちらまで届かない。
端的に言えば、「驚き」と「感動」が足りないのだ。
だから、様々な場面で物語のキーになるハズの言葉があるのにも関わらず、そこにほとんど説得力を感じられなかったのだと思う。
とりあえず小泉首相やヒトラーの演説、あるいはチャップリンやラーメンズの作品を参考にしてみてはどうだろう。
それから、過去のジブリ作品との比較で言うと、「悪役だけど憎めないヤツ」というのが必ず一人はいた。
今作で唯一その存在になれる可能性があったのがウサギなのだけど、結局は単なるザコ扱いになってしまっていて、そのために感情移入できるキャラクターは残念ながら皆無だった。
ただでさえ主人公が「父親殺しの王子さま」というリアリティのない設定なのだから、作品と観客を結び付ける存在が絶対に必要なのに、それを生み出せなかったのは作品として致命的。
結果として、客席とスクリーンとの距離はさらに遠のいてしまった。
(「父親殺し」というモチーフ自体はシェイクスピアの時代から在るオーソドックスなものなのだし、「鬱屈した現代社会の象徴」と言いたい気持ちも分からないでもないけど…………それにしてはリアリティと説得力が無さ過ぎ)
ジブリや宮崎駿監督が好きであれば、尚のこと観ない方が良いと思います。
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かもめ食堂 荻上直子
- 2006-05-07 (日)
- 劇場映画
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小林聡美。
片桐はいり。
もたいまさこ。
この3人の名前を聞いただけで「あ、ちょっと観たい」と思うなら観たほうが良いし、「で、どんな話なん?」と訊ねるなら観ないほうが良い。そんな作品。
全編フィンランドロケらしいけど、そこはかとなく邦画。
いっそ河口湖あたりでロケしても構わないくらい、「日本」な空気が満載していた。
そういう意味では安心感があるし、特に起伏のあるストーリーでもないので、穏やかな映画が好きな人には合うかも知れない。
(逆に言えば盛り上がりに欠けるので、何をどう観たら良いのか分かりづらい)
個人的な好みを言えば、3人のその後をもう少し暗示してくれても良かったかなぁ、という気がする。
「広がり」というか、「余韻」をもっと意図的に残すのもアリじゃないかなぁ、と。
あと、小説的な作品だと思った。
文学的ではなく、小説的。
それだけで具体性を帯びてしまう「映像」というメディアを用いているにも関わらず、人物の過去や物語の背景について説明はほとんどないために、観る方にかなりの想像力を要求しているのだ(もちろん正解はない)。
そういう意味で、原作本を読みながら想像を膨らませてみるのも面白いかも知れない。
−+−+−+−
片桐はいりの顔は奇跡だと思う。
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