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笑福亭鶴瓶

笑福亭鶴瓶が生まれた理由(わけ) “もうひとつの、ディア・ドクター” 

B002QV1H8U 笑福亭鶴瓶が生まれた理由(わけ) “もうひとつの、ディア・ドクター” [DVD]
バンダイビジュアル 2010-01-08

by G-Tools

Rating: ★★★☆☆ 

うーん……、もうちょっと作りようがあったような……。
編集の仕方なのか、そもそもの撮り方なのか、随所で物足りない感が付いて回ってました。
「ここで鶴瓶のコメントが入るんやろな…………無いんかい!」とか「ここで会場全体の雰囲気を見せてくれるんやろな…………見せへんのかい!」とか、そんなんばっかりで。
何だろう。構成がはっきりしてないのかな。
「今このシーンは何を言いたいのか」というのが終止分かりにくかったのかも知れない。

ナレーションも、槇大輔さんなんで声とか話し方の技術とかは全然問題ないんですけど、内容やら言葉のチョイスやらがどうにも僕は引っかかってしまって。
いまいち共感できないというか、グッと入ってくる感じではなかったです。
「はぁ、そうなんスか」としか言えないあの感じ。
否定はしないけど肯定もしない、故に距離も縮まらない。
観てる間ずっと、そんなぎこちなさを感じてました。

ネタはいっぱいあっただろうし、これに収められてる映像もそれ自体は興味を惹かれるものばかり(映画撮影の裏側とか)だったのに、この不満足感は何?
この作品の核になるのは何なのか、「落語」なのか「ディア・ドクター」なのか「鶴瓶」という人そのものなのか、それをはっきりさせてないのが最大の原因のような気がします。

やっぱりドキュメンタリーは作り手のエゴが剥き出しになるくらいじゃないと面白くならないのかなぁ、と改めて思いました。

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ディア・ドクター 西川美和

Rating: ★★★★★ 

※何となくネタバレしてます。

前作「ゆれる」は、「何が分からないか」がまだ分かりやすかった。
でも、今作は「何が分からないか」まで分かりにくくなっている。

人間が抱える二面性や矛盾を捉えているのは前作までと共通であるものの、捉え方がまったく違っていたように思う。
誤解を恐れずに言えば、より映画的でなくなり、日常生活に近付いてきたような。
これまでは事件や出来事を通して人物を描いていたのに対し、今作は直接的に人物を描いているような、そういう生々しさと温さを感じた。

最後をどう締めるのか、どうやったらこの映画を締められるのか、終盤に差し掛かって不安すら感じていたのだけど、何も心配は要らなかった。
他に選択肢は幾つもあったはずで、その中からこの結末を選んだということに意味がある。
そこに監督の意志も反映されていると思うし、「伊野」という人物像がより際立った。
あの表情をあの角度で捉えるなんて、最高の締め方だったと思う。

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